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zoom RSS 時空短編小説  <未来に起こる事はすでに決まっている> 3話(全3)

<<   作成日時 : 2018/07/12 18:59  

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【F.BC.info】





こんにちはライターの 早瀬 ちから です。 訂正がひとつ。元々の見込みが甘く全3が4話になってしまいました、すいません。 さて異世界にたどり着いた4人は起死回生の策を見出したようですね。 いったいどんな事を… 





【 未来に起こる事はすでに決まっている V】(全V)

 


 永遠に澄み渡って、無限に淀んだこの宇宙の片隅に小さな惑星がある。 豊かさを包容した海と変化に富んだ陸地、それらを透明な気体が包み、命という奇跡に許可を与えて数10億年。 ここにせわしく考えカツカツ動き回る人間という生き物が宇宙の掟にたくらみをくわだてていた。   「組み立てろって言われてもこんな物質ありません、 分析して生み出せ。  こんな化学式ありえません、 実現しろ」 不可能を見つけると喜んで取り付くこの生物はついに未知からの贈り物を形あるものにした。 「こうして見ると大きいな」 「3Dに映し出されたものとはスケールが」 「4人もの人間を、いったいどこへ、どんなになってしまうのだろう」 
 6枚の3角形に包まれた1部屋ほどの物体は発射場に移され、世界が見守る中、ついに発射の時を迎えた。 ボタンは押された。 空間に大きな衝撃波を満たし残像をわずかに残しながら、やがて未知なる時空に送られていった。 「やってのけましたね。ここでひと休みしたいところですがこれから軍の研究部隊ですね」  「ああ、まったく、休む暇なしだよ。 われわれは位相物理班、彼らは電波兵器班だ」  「以前からの研究開発でもう宇宙ステーションからのレーザビーム攻撃と防御をかなり正確なまでに」  「んー、国も電磁波には多大な予算をさいているからなあ、あのカプセルがもたらした技術のおかげだ」  「われわれの行く先もかなり入れ込んでいるみたいですがね」

それから時が経ち位相物理班と軍部のトップ合同会議の場では、   「マシーンの技術者達との合流で相互浸透次元の究明は果された。ご苦労様、では開発部長どうぞ」  「はい、われわれの量子力学を基にして波動関数の収縮を利用して代替系列の相関より加速次元層具象化システムはすでに稼動しそこから…」  「よろしい、その後は私から報告しよう。 T国のサテライト攻撃能力は3ヶ月後われわれの水準を上回っている、防御波基地数12、我国排他的経済水域下鉱脈発掘90万Ku……」  「それは見過ごせませんな! すぐさま対抗措置を」     なんとマシーン開発技術のおかげで敵国の将来が、未来を見ることが可能になっていたのだ。  敵国もしかり、本来分らない事が分かってしまう。 この技術を基に戦術倍倍ゲームは加速して行き、衝突が多発し戦いの火蓋が切られる危うさが迫っていた。

 

時空を駆け抜けた先の、4人が異生物と暮らす未来の地球。      「こんなことになってしまって今思うよ、やり直すことが出来たら妻と正面から向き合って最初から…」  「結婚していたの?」女が言った  「私は倒産して行き詰った。 しかし事業は引き継いでやって行くと将来ある社員達が約束してくれた。だからこの道を選んだ、この報酬もいくらか会社の役に立つだろうし」もう一人の男が話すと、 「わたしたち選抜の時からお互いプライベートな事は知らされず、話す機会もなかったわね」別の女が言った。  「子供がいるのよ、わたしの子供が、地球に。 命って尊いはね、こんな所にいてあらためて思うわ、 どんなに科学が発達してもそれだけでは命は作り出すことはできない」      「ならば事を起こそう、やつらがいう事は結論だ、真実ではない。 いいかこれは宇宙に対する命の挑戦だ」  ……  「なんと、そんなことは無理だ」  「なぜ?」  「直面する事に対して私は成功だと思うまで諦めない、だから成功しかないんだよ」

計画は緻密に練られ、実行に移された。

「われわれも連れて行かれたあの場所が研究の中枢のようだ」 「あそこへのアクセスキーはコピーさせてもらった、武器の用意はいいね」  「では、最初にだれが、」  「わたしが行く」女性が言った。 「これはとても危険な事なんだよ」  「だからわたしが行く」   「え、」   「わたしはどうなってもいいの、このプロジェクトに参加した時から覚悟はできている。 でもわたしの子はわたしの命を受け継いでこれから生きるの、その権利をもらって産まれたの。 どんなにかけ離れたところにいても。 だからわたしが今やらなければならないの」           突入する。 だれもいない。  技術、ノウハウを盗み出す。  だがこの惑星の3人の科学者が奥の方にいた。 男が武器を向けた。 前から彼らを注視していた彼女がそれを静止し、与えられていた翻訳機で話しかけた。 「タイムマシンを作りたいの。 それを地球に、人類が危ないというメッセージを乗せて、 救いたいの、わたしの子供を」 

数ヵ月後光るマシーンがそこにあった。     「なぜあそこで話しかけたんだ?」   「あんな閑散とした所に3人だけ、しかもひそひそ話していた、なんか少し悲しそうな、感じたわ、私と通じるなにか」   「この星の中枢にも反主流派がいたなんて、 しかも、もし人類が滅亡しなければこの惑星の今がどうなるか知りたい、だなんて」  「軍部の1部が協力してくれたのは大きかった、本体に気付かれづにここまでこれた」 「どこにも少数派はいるものよ」 救世主の指はスイッチの上に置かれた、  「わたしたちの願い。 届け」



次回へ続く



                 

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